2013/08/16

Androidにおけるアプリデータバックアップ・リストア方法まとめ!


Androidの各データバックアップ方法図解まとめ!も合わせて参考にしてみてください!


iOSと違って、Androidで不便なのがインストールしたアプリの設定やデータをバックアップ/リストアすることだと思います。
今回は、非Rooted,Rooted,Bootloader Unlock済それぞれの環境でのバックアップ/リストア方法を紹介したいと思います。

※以下の全ての方法は自己責任でご利用ください。


0.OS標準のバックアップ/リストア機能


AndroidにもOS標準のアプリデータバックアップ機能があります。
  • 初期化時:Playストアから自動ダウンロード&アプリ内データ復元,設定復元
  • 再インストール時:アプリ内データ復元
とそれぞれ動いてくれますが、アプリ内データ復元については、アプリ側でバックアップ/リストア機能に対応している必要があります。
また、対応していてもうまく復元してくれない場合もあり、この機能に頼るのはあまり得策とはいえないのが現状です。


1.非Rooted

Android 2.3以前では非Rooted端末におけるバックアップ/リストア機能はありませんでしたが、4.0以降では以下の2つの方法でバックアップを保存することが可能です。

1-1.adb backup/restore


Android 4.0以降では、adb backupというコマンドを利用してアプリデータやsdcard領域のデータをバックアップすることが出来ます。

この方法のための準備は以下の通りです。
  1. adbコマンド利用のため、Android SDKを導入する
    Android SDK 導入手順 for Windows - ちむどろいど参照
  2. PCと端末をデバッグ接続できるよう、ドライバをインストールする
    ※ドライバは各メーカーのHPから入手出来るほか、汎用ドライバもあります。
    Universal ADB Driver for Windowsレビュー! - ちむどろいど参照
あとは、オプションつきでコマンドを入力すればバックアップしてくれます。

この方法はOS標準の機能を利用するので、公式ツールのみ導入するだけでバックアップをとることが出来ますが、以下の欠点もあります。
  • Android SDKの導入が手間でPC初心者にはハードルが高い
  • コマンド操作しなければいけないため、やはりPC初心者にはハードルが高い
  • adb backupコマンドは、バックアップがきちんと取れていないことが何度かあり、信頼性という点では少し不安が残る(個人の感想です)
  • 全アプリデータが一括してバックアップされる
    →アプリ毎にバックアップをとることが可能だけれど、パッケージ名を入力する必要があり、非常に手間がかかることになる
  • システムデータをバックアップ・リストアすると、一部正常に動作しない場合がある

1-2.Helium - App Sync and Backup



Heliumは、Androidの世界的に有名なディベロッパーであるKoush氏がリリースしているバックアップ/リストアアプリです。

この方法を利用するには以下の準備が必要です。
  1. HeliumをPCにインストールする
    ClockworkMod CarbonからOSを選んでダウンロードしてインストールします。
  2. Android端末にHeliumをインストールする
    Helium - App Sync and Backup - Google Playより
  3. PCと端末をデバッグ接続できるよう、ドライバをインストールする
    →PC用Heliumには汎用ドライバが同梱されていますので、とりあえずPCと端末をつないで見て、ダメならCarbon Drivers for Windowsや各メーカーHPからダウンロードしましょう
  4. AndroidとPCでHeliumを起動し、USBケーブルで接続する
後は、Android端末で操作してバックアップをとることが出来ます。

Helium(旧Carbon)は、1-1.のadb backupよりもおススメです。その理由は以下の通りです。
  • 導入手順がadb backupより簡単
    →adb backupと同じ仕組みを利用しているけれど、1.でPCで導入するインストーラに必要なものが全て含まれているため、pathを通したりとか余計な手間がかかりません
  • Android端末上で操作出来るため、コマンド操作に比べて簡単
  • バックアップはアプリ毎に作成される
  • バックアップしたデータは、端末内の他、有料オプションでクラウドストレージに保存・同期することが可能
  • 非Rooted⇔Rooted両環境で利用可能で、クラウドストレージを利用して異なる端末間でバックアップデータを利用可能


2.Rooted

Rooted環境であれば、バックアップ取得のハードルはかなり下がります。
1-2.で紹介したHeliumを利用すれば、PCとの接続不要でAndroidアプリのみでバックアップをとることが可能です。

ですが、Rootedであれば、やはりTitanium Backupがおススメです。


Titanium Backupを利用すれば、アプリデータのみならず、端末の設定・各種システムデータを全てバックアップすることが可能です。
全てバックアップされるので、初期化したり端末が故障して交換になっても、iOSのように全てのデータを復元することが出来ます。

また、定期自動バックアップやバックアップデータをクラウドストレージ保存もする事ができます。


3.Bootloader Unlocked
※Bootloader?何それおいしいの?って方はこの章はスルーしてもらって構いません。

これまでは、”個別のアプリやデータをバックアップ・リストアする”という目的で紹介してきましたが、以下の方法は、全てのデータを丸ごとバックアップ・リストアする方法です。

Galaxy NexusやNexus 7,Nexus10等を利用している方は、コマンド1つで簡単に端末のBootloaderをアンロックすることができます。
Bootloaderをアンロックすることで、好きなようにイメージファイルを起動・導入することができるようになりますので、これを利用してカスタムリカバリと呼ばれるツール(ClockworkModやTWRP)を起動します。
カスタムリカバリには、ユーザーデータ領域・システム領域などのフルバックアップ/リストア機能のほか、カスタムリカバリ用インストールzipの導入,各領域やデータの初期化などの機能があります。

カスタムリカバリはCyanogenMod等のカスタムROMを導入する時に便利なツールですが、そういったものを使うつもりがなくても、1.2.で紹介したツールとは違い、データ領域ごと簡単にバックアップ・リストアする事ができますので、”Rootとかあまり良くわからないし怖いけど、簡単にバックアップ・リストアできたらいいなぁ”と考えるNexusユーザーにはありかなと思います。

※Bootloaderアンロックやカスタムリカバリの導入については、以下のまとめページを参考にして自己責任の上ご利用ください。
Nexus ROM焼き - ちむどろいど


 
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