2014/02/16

【Android】GPS・Wi-Fi・Bluetooth OFFはどれほど省電力に貢献するのか?


通知画面からこまめにON/OFF!…してます?

初期のAndroidはバッテリー容量が小さかったこともあり、少しでも電池持ちをよくするために”Wi-Fi・GPS・Bluetoothは使う時だけONにしましょう”みたいなことがよく言われました。

Taskerを利用して必要な時だけ自動的にONにすることもできますが、常時ONの方が便利に決まってます。
3,000mAhバッテリー搭載機種も出てきた今、利便性を犠牲にしてまでこれらをこまめにOFFし続ける必要が本当にあるのか?実際に検証してみました。


<検証環境>
  • 端末:INFOBAR A02(Android 4.1.1,2,100mAh)
  • 直前に再起動した状態で一晩放置
    →使用しながらだと、それぞれの機能をどれだけ使うかで差が出てしまうので、スタンバイ状態でどれだけ消費するかを測定することにします
  • 省電力設定等は全てOff
    →勝手に機能をOffされることがないように
  • 同期設定はON
  • Wi-FiはONの場合、”常に使用する”設定
    →画面OFFでもWi-Fi ONのままにするため
  • BluetoothはONでも未接続のまま
    →常にスキャンし続ける訳じゃ無いはずですが、よりバッテリー消費が大きくなるかな?
  • GPS測位は可能だけれど、屋外より測位に時間がかかる(20~30秒)屋内で検証
  • WeatherNowの設定を”現在地の自動取得ON(現在地を利用)”にし、1時間毎の自動取得にする
    →1時間毎に現在位置をGPSで測位して、バッテリー消費を増やすため

<GPSに関する補足>
今回の検証環境は屋内なので、GPS測位にはそれなりの時間がかかる環境です。

WeatherNowの開発者であるnoxiさんに、WeatherNowのGPS測位方法について解説をいただきました。

おそらく、今回の検証では、1時間毎に15秒間GPSを利用したことでしょう。

WeatherNowはGPSを規定時間毎に最大15秒使用する仕様ですが、アプリによってはこれ以上GPSを使用するものもあり、今回の検証以上にバッテリーを消費することも考えられます。
今回の検証は、”屋内にて、1時間に1回15秒程度GPSを利用するアプリを1つ常駐させた”環境でのものとご理解下さい。


<検証環境>
  1. Wi-Fi OFF,Bluetooth OFF,GPS OFF
  2. Wi-Fi ON(接続),Bluetooth ON,GPS ON
  3. Wi-Fi ON(未接続),Bluetooth ON,GPS ON


結果はこんな感じになりました。

1.Wi-Fi OFF,Bluetooth OFF,GPS OFF-0.7%/h

22:11~06:05(7時間54分間)放置


2.Wi-Fi ON(接続),Bluetooth ON,GPS ON-1.2%/h

23:29~08:07(8時間38分間)放置


3.Wi-Fi ON(未接続),Bluetooth ON,GPS ON-1.5%/h

00:35~07:59(7時間24分間)放置


ということで、今回の検証環境では、最もバッテリーに優しくない”Wi-Fi ON(未接続),Bluetooth ON,GPS ON”の状態だと、バッテリー消費は0.8%/h(一時間あたり16.8mAh)増えることが判明しました。
日中約10時間ONのままだとして約168mAh余分に消費する計算です。とは言え、Wi-FiやBluetoothが接続状態であればこれより消費は抑えられるのと思うので、全てONにしたまま日中過ごすと大体150mAh位余分に消費するって感じでしょうか?

150mAhというと、代表的な端末だと、
  • is03(1,020mAh):約15%
  • Nexus 5(2,300mAh):約6.5%
  • isai(2,500mAh):6%
  • Xperia Z1(3,000mAh):5%
って具合です。
初期のis03だと、全てOFFにすればONの場合より15%も節約できるので効果はありますが、最近の端末はバッテリー容量も増えたこともあり、ほぼ誤差範囲の消費量と言えると思います。


残りのバッテリー容量が10%を切ってしまったような緊急事態でなるべく節約したいならともかく、通常であればわざわざGPS・Wi-Fi・BluetoothをこまめにON/OFFする必要は無いでしょう。(ただし、例えばBluetoothを使うことが全く無い場合や、長時間GPS測位不可な環境にいる場合などはOFFにしていてもいいと思います)

特にBluetoothは元々省電力が売りですが、4.0(Low Energy)でさらに省電性に磨きがかかってますので、対応機器を使うことがあるなら尚更ONのままにしておく方がいいです。

ONにしていてスタンバイ中に大量にバッテリーを消費するようであれば、スリープ中にGPSを使用し続けるお行儀の悪いアプリを削除すべきだと思います。

古くからAndroidを使っている人ほどON/OFFは気にしていると思いますが、バッテリー容量が増えた今となってはそこまで省電性に貢献しないどころか利便性が損なわれますので、ONのままガンガン使うのが一番だと思います♪


 
Design by Free WordPress Themes | Bloggerized by Lasantha - Premium Blogger Themes | Blogger Templates
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...