2014/03/07

BatteryGuruはどれほど省電力化に貢献するのか?



ご存知の方も多いと思いますが、BatteryGuruはQualcomm純正のSnapdragon搭載機種向け省電力アプリです。
以前、【Android】GPS・Wi-Fi・Bluetooth OFFはどれほど省電力に貢献するのか?というエントリを書きましたが、今回はBatteryGuruが端末スリープ状態においてどれほど省電力に貢献するのか調べてみました。

<調査環境>
  • 満充電の状態から再起動後一晩放置して、時間あたりの消費量を調べる
  • 検証端末:INFOBAR A02(Snapdragon S4 Pro,Android 4.1.1,2,100mAh)
  • バッテリーログ採取アプリとして、Battery Mixを利用する
  • BatteryGuru有効時の環境:BatteryGuruをインストールして1週間以上経過し、十分使用パターンを学習したであろう後に測定する。設定は以下の通り。
    ・Wi-Fiの管理はOFF
    ・アプリの同期タイミングの管理はON
    ・非アクティブ時の電力節電をOFF(通信や同期を切ればバッテリーの節約になるけれど、それはBatteryGuruの同期制御による節約にはならないし、スリープ中の通信OFFは通知が来ないなど不便すぎるため)
    ・低電力モードをOFF
    ・充電リマインダーをOFF
    ・Wi-Fi通信時は全ての通信を許可をOFF
  • BatteryGuru無効時の環境:BatteryGuruをアンインストールし、各アプリおよびGoogleアカウントの同期機能をほとんどONにした状態にして測定する
  • 共通環境:Wi-Fi ON,GPS ON,Bluetooth OFF,その他の環境は有効・無効時で同じ

どれだけ省電力に貢献するか楽しみでしたが、調査結果は以下のようになりました。

・BatteryGuru有効時:-1.0%/h(9時間28分放置)


・BatteryGuru無効時:-0.8%/h(10時間32分放置)


何故か無効の方が省電力ですね(; ̄ー ̄A
1時間あたり0.2%(4.2mAh)だけ、BatteryGuruを有効にしていたときの方が多く消費する結果となりました。

理由として考えられるのは、難しいところですが、
  • 端末スリープ時はAndroid OSが同期をうまく制御してくれるので、もともと省電力
  • 端末スリープ時においては、”同期を制御することでセーブできる電力”<”BatteryGuruのプロセスがバックグラウンドで実行されることで消費する電力”となる
といったところでしょうか?

使用状況に応じて最適化されるので、スリープ状態ではむしろ消費してしまう(とはいえ4.2mAh程度)結果となるようです。
日中ガンガン利用しているときに測定すればBatteryGuruが省電力に貢献してくれることと思いますが、有効にした日と無効にした日でまったく同じことを同じ時間しないと正確な検証が出来ないですし、そもそも各ユーザーの使用状況(学習状況)によっても違いが出るので、正確に”○○%節約できる!”とできないのが難しいところ。


個人的には、BatteryGuruが日中のバッテリーをいくらか節約してくれるメリットよりも、必要な通知がリアルタイムに来ない(Gmailの同期がOFFにされることがあるので新着通知が遅れることがある、Google+の通知が全く来なくなったりする…etc)デメリットの方が上回るので、結局BatteryGuruを削除してしまいました。

前回の検証の結論と似てしまいますが、”バッテリー節約=便利な機能をOFFにする”ということなので、大容量バッテリーを搭載するようになった今日、こういった節電アプリを使うよりも気にせずガンガン使った方が結果としてスマートなのかもしれませんね。


 
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