これまでさまざまな角度からAndroid端末のデータバックアップ・リストア方法について紹介してきました。
- Androidにおけるアプリデータバックアップ・リストア方法まとめ!
- Android端末初期化・復元手順メモ
- Helium(旧Carbon) - App Sync and Backupレビュー!
- (Android4.0以降限定)adb backupを利用してみた!
- INFOBAR A02にてadb backup/restoreを利用する時の注意点メモ
ただ、文字での説明ではどの部分をどの機能でバックアップすれば良いかわかりにくいということで、図解してみました。
黄:システム領域(初期化しても削除されない),青:ユーザー領域(初期化で削除される)
データの種類
- プリインストールアプリ
購入時や初期化後にインストールされているアプリ。Android純正だったり、キャリア純正だったり、メーカー純正のものがあります - ユーザーアプリ
ユーザーがPlayストアからインストールしたアプリ。有料アプリのapkファイルは基本的にバックアップできません - アプリデータ
アプリ内の各項目の設定や、家計簿データ、ゲームの進み具合など、アプリ内でユーザーが入力したデータ - その他
注意点をいくつか
- システム領域とは、ユーザーが操作して変更を加えることが出来ない領域で、重要なシステムファイルや一部プリインストールアプリ(アンインストール出来ないアプリ)などが含まれます。この部分は初期化してもデータが失われたりすることはありません。
- ユーザー領域とは、ユーザーが操作することが可能な領域で、Playストア等からインストールしたアプリ/各アプリデータ/システムアプリのアップデート用apkファイル/Wi-Fiの設定/内部ストレージ領域など多岐に渡ります。この領域が初期化で全て失われるので、この領域をいかにバックアップするかが課題になります。
- システム設定は、設定→バックアップとリセット→設定のバックアップにチェックを入れることでバックアップが可能になります。初期化後、アカウントを設定することで自動的にリストアされます(だけどリストアされなかったりすることも…)。
- Google純正アプリのデータをバックアップ・リストアすると認証エラーになって使えなかったりします。アプリを再インストールして同期をかけることで利用できますが、アプリ内設定は手動で変更しましょう。
- adb backupによる”-system”バックアップ・リストアは、一部アプリが正常に機能しなかったりするのであまり推奨しません。また、内部ストレージのバックアップも時間がかかるので手動でPC等に退避させた方が早いと思います。
adb backupでの推奨コマンドは、”adb backup -apk -noshared -all -nosystem”です - Android純正バックアップ・リストアにおける自動アプリインストールは初期化後の初回設定時のみです。ユーザーデータのバックアップ・リストアは対応アプリのみ。その他のデータはGoogleアカウントの同期機能によるバックアップ・リストアです。
やはりバックアップ・リストアという点でAndroidは不便ですね(; ̄ー ̄A
今後のOSアップデートや、Google Play開発者サービスのアップデートにより、バックアップリストアが便利でわかりやすく使えるようになると良いですね。