<追記>
6.0.2.3以降では差分バックアップ方式は廃止されています。
→ClockworkMod 6.0.2.3では差分バックアップが廃止!
こちらのエントリでは、ClockworkMod6.x(6.0.0.5)と5.x(5.5.0.2/5.8.0.2)の気になる点を検証し、結果を随時報告します。
不定期に更新しますので、ブックマーク等していただけると幸いです。
※作者からの注意書きを含めた変更点については、ClockWorkMod6がGalaxyNexus向けにリリース!にて紹介しています。
疑問点
- 5.xにて作成したバックアップファイルは6.xでリストアできるか?
→可能:当方にて実際に確認しました。
恐らく、どちらのバージョンでバックアップしているか検証後、バックアップ形式に合わせたリストアを行っているものと思われます。 - 6.xにて作成したバックアップファイルを、端末からPC等外部に退避させることはできるか?
→backup/以下の特定のフォルダを外部へ退避(端末から削除)すると、次回のbackup時にハッシュファイル(データ本体)がblobs/から削除されてしまう(Freeing space)ため、その後PCへ退避させたフォルダをbackup/に戻しても復元できない
→clockworkmod/以下をごっそり外部へ退避させることで復元可能 - 6.xにて、複数の異なるROMのバックアップを同時に端末内で管理することは可能か?
→可能:CM9/AOKPのバックアップを作成、それぞれリストアできました。
調査結果から、以下の認識でいいと思います。
- backup以下には、boot.img,recovery.img本体と、cache.ext4,system.ext4,data.ext4の構成データ(blobs内のどのハッシュファイルを利用するかを記載した)ファイル(.dupファイル)が格納される
- cache,system,dataのデータ本体は、blobs内に保管される
- 複数のバックアップで重複しているものは、blobs内に1つだけファイルが存在し、複数のバックアップ間で共有する
- backup以下の、どのdupファイルにも利用されていないハッシュファイル(データ本体)は、次回バックアップ作成時にblobsから削除される
つまり、5.x/6.xのどちらを使うかは、その目的によって変わってきます。
- 5.x
→ROM毎のnandroidバックアップを1つのフォルダにまとめて、外部に保存したりしやすくしたい人向け。
毎回フルバックアップをフォルダに作成するので、バックアップに時間がかかり、複数バックアップを作成すると、本体容量を逼迫する - 6.x
→バックアップを端末内で管理したい人向け。
差分バックアップにより、バックアップ時間が短縮され、複数のROMのバックアップを端末に入れっぱなしにしても、それほど容量は肥大化しない
ただ、6.xユーザーも5.xにて作成したバックアップをリストアすることは可能なので、普段は利用しない(端末には置いておきたくない)けれど、外部に保存しておきたいバックアップ(docomoストックROMとか)を作成したいときは、5.xをbootしてバックアップを作成して、外部に保存するといいと思います。