Androidアプリといえば、規制がかなり緩やかなマーケットでの自由なアプリ登録を売りに始まりまったと言っても過言ではなかったと思います。
ですが、ユーザーデータを抜き取ることを目的としたアプリ・位置情報やログデータを随時送信することを目的としたアプリ等が蔓延し、Googleが不正アプリ検出機能”Bouncer”を導入する事態となり、現状に至っています。
そんな中、Googleは遂にGoogle Playにおけるアプリに関するポリシーを強化するようです。
- GoogleがAndroidアプリの認可基準を厳格化…“野放し時代”を終わらせる - TechCrunch Japan
- Google Play Developer Program Policies - Google Play
項目と簡単な説明はTechCrunchの抜粋を紹介します。
- 支払いポリシー:Google Playのアプリ関連の支払いはダウンロードでもアプリ内購入でもGoogleの支払いシステムを使うこと。
- 名前とアイコン:模倣作品の防止。
- プライバシー/個人情報:“ウィルス、ワーム、欠陥製品、トロイの木馬、マルウェアなど、セキュリティの脆弱性を導入し、あるいはユーザのデバイスやアプリケーションや個人データを害するものを送ってはならない”、と明記。
- スパム:スパム的な振る舞いを定義。違反アプリを排除。
-繰り返し〜重複
-誤解を招くような説明や検索等での格付けアップをねらったキーワードの羅列
-詐欺的格付け…何度も評価〜格付けさせたりユーザに報奨を与えて評価〜格付けをさせる
-自動化ツールにより提出されたアプリ
-アフィリエイトトラフィックを強制誘引するアプリ
ユーザの承認を得ずSMSやメールを送出するアプリ - 広告:アプリに関する全ポリシーが広告にも適用され、広告もGoogle Playからの排除の理由になる。“ショートカットやブックマークやアイコンなどを無断でインストールするなどによりユーザのデバイスの機能を変えたり、デフォルトの設定を無断で変えてはならない”、と明記。
こうして明文化、厳格化することで、全ての有害アプリが無くなるとは思いませんが、確実に減るとは思います。
この流れは歓迎したいと思います。
Appleのようにガチガチに固める仕組みは嫌いですが、自由すぎるのも問題で、このあたりのバランスは難しいですね。これから段々落としどころが見えてくるんだと思います。
これとは別に、Bouncerの欠陥も一部で指摘されています。
なるべく早く、こうやって指摘された部分が改善されるといいと思います。
全てのユーザーが安心してアプリを導入できるようになる日が来ることを願うばかりです。