※Galaxy Nexusを例にしていますが、全Nexus端末で応用できます。
※Android 4.2のFactory Imageを4.1.2以前のROMに導入すると、sdcard領域が/data/media/→/data/media/0/に移動します。これはAndroid4.2のマルチユーザー機能によるもので、システムにより自動で実行されます。
※Factory Image以外のカスタムROMから実施する場合は、CWM等のカスタムリカバリからFactory Resetを実行しましょう。その際は、最新のカスタムリカバリを利用しましょう。
カスタムしたNexusシリーズにグローバルアップデートを適用させる方法!の応用で、Googleから公開されているファクトリーイメージ(ストックROM)を導入する方法を紹介します。
flash-all.batを実行して導入すると、ユーザーデータ領域が消滅(userdata.imgが上書きされる)しますので、今回はこの方法は利用しません。
1.導入前の環境の確認
- Bootloader/Baseband Versionを確認する。
2.目的
- SDカード領域のデータには触らない(削除されないようにする)
- bootloader/Basebandはdocomoからのアップデート入手に備え、復元できる環境を用意しておく
- 上記を満たすよう、google純正ファクトリーイメージを導入する
3.用意するファイル
- GalaxyNexus(maguro)用ファクトリーイメージ”yakju”
- 現在のradio.imgファイル(dd if=/dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name/radio of=/sdcard/radio.img bs=4096)
→端末がWi-Fi版の場合は不要 - 現在のbootloader.imgファイル(もし無ければGoo.im等から入手)
- 現環境のnandroid Backupファイル
- (念のため)SDカード領域のバックアップ
4.手順
- ”yakju-***.tar”ファイルを7zip等で展開し、下記ファイルを抽出する
bootloader-***.img
radio-***.img(端末がWi-Fi版の場合は不要)
boot.img
system.img
(recovery.img) - カスタムリカバリにて、Factory Reset・各Wipeを実施する
- 抽出したファイルをfastbootコマンドにて導入する
fastboot flash bootloader bootloader-***.img
fastboot reboot-bootloader
fastboot flash radio radio-***.img (端末がWi-Fi版の場合は不要)
fastboot reboot-bootloader
fastboot erase system
fastboot flash system system.img
fastboot erase boot
fastboot flash boot boot.img
fastboot erase cache
(fastboot erase recovery)
(fastboot flash recovery recovery.img) - システムを起動する
以上です。
グローバルモデルだと最も早く最新のバージョンが体験できるので、試してみると楽しいかもしれません♪
※bootloader/radioは今後Googleからのアップデートを適用する予定が無い場合は導入しなくてもOKです。
逆に、導入せずに、GoogleからのOTAを適用させようとすると失敗します。(bootloader/radioのバージョンをOTA適用時にチェックするため)