単なる備忘録です。
radio.imgの取得方法について、当Blogではこれまで下記コマンドの使用を紹介しています。
- CWMでバックアップを取得できない全パーテーションバックアップ
for i in dgs metadata param xloader efs misc radio sbl; do dd if=/dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name/$i of=/sdcard/$i.img bs=4096; done - radio.imgのみのバックアップ
dd if=/dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name/radio of=/sdcard/radio.img bs=4096
上記方法で取得したradio.imgは恐らく16MB(16,777,216バイト)のはずです。
この方法で取得したradio.imgはbootloaderにて焼けない不具合があります。
- fastboot flash radio radio.img
このコマンドで焼こうとしても、”failed”と表示されることがあります。
この原因は、紹介した方法だと、radioに割り当てられた全領域をバックアップしてしまうため、fastbootコマンドで導入する際、イメージファイルサイズが大きいと認識されてしまうためです(多分)
いくつかのradio.imgを見ると、実ファイルサイズは12MB(12,583,168バイト)程度であり、実際のradio.imgは16MBより小さいと思われます。
冒頭で紹介したコマンドでは全領域(空き領域部分を含む)をバックアップしてしまうため、fastbootコマンドによる導入が出来ないのではないでしょうか。
ただ、下記方法でバックアップした16MBのradio.imgを導入することができます。
- ClockworkModを起動する(又は、adb shellにてsuが通る環境にしておく)
- /sdcardをマウント後、radio.imgを適当な場所(sdcard領域等)に保存する
adb push radio.img /data/media - 下記コマンドを入力する
adb shell
su (※CWM起動時は不要)
cd /data/media
dd if=radio.img of=/dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name/radio bs=4096
exit - adb reboot bootloaderにより、ブートローダーを起動し、BASEBAND VERSIONを確認する
ddコマンドで吸い上げたイメージファイルを、逆に送り込んであげているだけです。
※上記方法を回避しfastbootコマンドにて導入するために、radio.imgを加工する方法もあります。
- radio.imgを展開し、不要な部分を手動削除する(後半余白部分を削除する)
- 実際のradio容量を何らかの方法で把握し、bs,countを指定してddコマンドにて抽出する