周波数再編に伴い、”プラチナバンド”と呼ばれる900MHz・700MHz帯の割り当て闘争が続いていますが、まず900MHzがSoftBankに割り当てられることになりました。
- “プラチナバンド”900MHz帯はソフトバンクへ、電監審が答申 - ケータイWatch
- ソフトバンクに900MHz帯割当、孫氏のコメント発表 - ケータイWatch
- 総務省、ソフトバンクに“プラチナバンド”免許交付 - ケータイWatch
これらの記事によりますと、今後の900MHz帯(15MHz幅×2)のサービスインへのロードマップは以下の通りとなります。
- 2012年3月、15MHz幅割当
- 2012年7月25日、5MHz幅を利用したHSPA+通信開始
(下り最大21Mbps=ULTRA SPEED) - 2013年3月末、900MHz帯の人口カバー率22.2%
- 2014年3月末、900MHz帯の人口カバー率53.3% (設備投資に1.55兆円出資)
- 2014年3月まで、MCA無線の引越完了(SoftBankが約2,000億円投資)
→段階的に残りの15MHz帯割当 - 2014年7月、10MHz幅を利用したLTE通信開始
- 2015年3月末、900MHz帯の人口カバー率96.1%
といった具合。
Xiのカバー率が約25%(2011年度末時点)なので、来年の今頃に900MHz帯通信はXi並みになるという感じでしょうか。
SoftBankがリリースしている端末で、現時点で900MHzに対応しているのは確かiPhoneシリーズだけのはずなので、今後は900MHzに対応した機種が増えることでしょう。
<3/2追記>
iPhone4/4S,iPad2,105SH,001HT,X06HTII,X06HT,X05HT,X04HTが対象です。今後夏モデル以降発売のモデルは全て900MHzに対応するそうです。
→新規周波数900MHz帯 使用基地局の認定について - SoftBankサービスエリア
グローバルモデルは900MHzに対応している機種が多いので、SoftBankはグローバルモデルが増える”かも”しれないですね。そうでなくても、SoftBankSIMでグローバルモデルを利用しやすくなりますが♪
ちなみに、今回の免許交付の条件に、
- 3.9Gの普及に取り組むこと
- 終了促進措置について十分な合意形成をはかること
- 通信設備の利用促進
- 停電対策や輻輳対策
があるので、これを守られるなら、SoftBankの通信環境はかなり改善されることでしょう。
<3/2追記>
残りは700MHz帯ですが、こちらについては4社に対して、10MHz幅×3社に割当となるようなので、どの通信会社が割り当てられるか楽しみですね♪
→SoftBankは700MHzには手を引くそうです。700MHz帯は申請しない - ITpro