元旦早々、またしても日本経済新聞が面白い記事を掲載しています!
- アップルに翻弄され続ける日本 山場は夏の「iPhone5」 - 日本経済新聞
具体的な中身は、docomo,au,SoftBankの今年の戦略予測ですが、興味深い部分がいくつかあります。
まず、”12年6月に登場する可能性が高いiPhone次期モデル”という点。
こちらは毎年6月頃にWWDCが開催されるので、それに即した予想でしょう。iPhone4Sはマイナーアップデートだっただけに、4S発売から1年という期間はかからないということは充分に考えられます。
次に、”iPhoneの次期モデルが発表され、LTEに対応していれば、NTTドコモからの発売は現実味を帯びてくる。”という点。
こちらも、次期iPhoneはLTE対応?という噂も出ていて、その可能性は大いにあると思います。ネックだったdocomoの山田社長も6月に引退するとするならば、Apple・docomo双方のトップが替わることで、発売までこぎつけるということも可能性としてはあるでしょう。
ただ、”アップルからは山田社長やドコモ幹部だけでは了承できない、NTTグループも関連した突拍子もない条件が与えられている”ということが問題です(ここは初耳だった)。
個人的な予想ですが、これはきっと「Xiのエリア拡大予定の前倒し・Xi通信料金の値下げ」だと思います。
au・SoftBankとも、Android端末よりもiPhoneの方が通信費は高くなっています。これにdocomoが追随することが容易に予想されますが、そうなるとimode・dmenuユーザーはiPhoneに流れてしまう→imode等の収益がさらに下がってしまうという負の連鎖で、ユーザー流出以上にdocomoの収益が減ってしまうことでしょう。
また、Xiエリアは3G逼迫解消(都心など)を主な目的として、オフロード対策でXi整備を進めているはずなので、一気に拡大しようとは思っていないはずです。ですが、今のXiの狭いサービスエリアでは、「Xi全然ダメだし、SoftBankよりもバッテリーが持たない。LTE対応iPhoneはダメだ」というレッテルが貼られてしまって、Appleもイメージダウンが避けられません。
そんな中、もし上記の予想が正しければ、「Xiエリア拡大への莫大な投資→収益現象」という何も得をしない条件を易々とは受けられないでしょう。
予想記事を基にした予想になってしまいましたが、結論が出るのは次期iPhone発表の時です。
それまでは、あれこれ考えながら待ちましょう。