2014/04/08

Qualcomm Snapdragon 810,808まとめ!



まだSnapdragon 805すら登場していないなか、早くも805の後継モデルのSnapdragon 810,808が発表されました。

Snapdragon 800シリーズは、Qualcommからリリースされるモバイル向けSoCの最上位モデル。現在は801がHTC One(M8)やGalaxy S5、Xperia Z2で採用されており、今年の夏までに805搭載端末が登場する予定となっています。


Snapdragon 810及び805の仕様は以下の通りです。
※Snapdragon 810のページには”2K native”と書かれていますが、プレスリリースから808向けの誤記と判断して以下のスペックを記載しています。

Snapdragon 810
  • プロセスルール:20nm
  • CPU:ARM Cortex A57クアッドコア+ARM Cortex-A53クアッドコア(64bit,ARMv8-A)
  • Modem:Gobi Ture 4G LTE World Mode(第4世代)
    90MHz(20MHz×3)のキャリアアグリゲーション,最大450Mbps(Cat.9)対応,RF360
  • GPU:Adreno 430(Adreno 420と比較して、30%性能向上,20%省エネ)
    OpenGL ES 3.1 plus hardware tessellation,geometry shaders,programmable blendingサポート
  • Camera:最大55MP対応
  • Display:4K対応
    4K外部出力対応,HEVC(H.265)エンコード
  • その他:LPDDR4メモリ対応,IEEE802.11ac/ad MU MIMO,Bluetooth 4.1,USB 3.0,NFCなど
Snapdragon 808
  • プロセスルール:20nm
  • CPU:ARM Cortex A57デュアルコア+ARM Cortex-A53クアッドコア(64bit,ARMv8-A)
  • Modem:Gobi Ture 4G LTE World Mode(第4世代)
    60MHz(20MHz×3)のキャリアアグリゲーション,最大300Mbps(Cat.6)対応,RF360
  • GPU:Adreno 418
  • Camera:最大55MP対応
  • Display:2K対応
    4K外部出力対応
  • その他:LPDDR3メモリ対応,IEEE802.11ac MU MIMOなど

20MHz帯×3のキャリアアグリゲーションに対応

4K(UHD)外部出力に対応

最大55MP対応



International CES 2015での記事


Snapdragon 810に搭載されるSafeSwitch


ハードウェアレベルで実装されるKillSwitch。
紛失時にロックをかけることで、個人情報の漏洩や端末の悪用を防ぐことができます。



これまでSnapdragon 800シリーズではQualcomm独自開発のCPU”Krait”が採用されていましたが、810ではARM Cortex A57デュアルコア+ARM Cortex-A53クアッドコアのbig.LITTLE構造が採用されました。
先にMWC 2014で発表された64bit対応Snapdragon 615/610もARM Cortexだったので、CPU部分を独自開発するよりもARMを採用するよう方針を変更したのかもしれません。(ひょっとしたら64bit対応Kraitを開発中なのかもしれません)

CPU部分で他のチップメーカーと同じARM製を使用するのであれば、他のチップメーカーがシェアを広げるチャンスにもなるのですが、現在Qualcommが圧倒的なモデムシェアを誇っていることを考えると、しばらくはQualcommが優位になりそうです。


サンプル出荷は2014年第2四半期、搭載端末は2015年前半に登場予定です。
来年は64bit big.LITTLEがハイエンドで登場しますね。IA Androidも発表されましたし、来年以降はAndroidやモバイルOSが新たな局面を迎えることになりそうです。


 
Design by Free WordPress Themes | Bloggerized by Lasantha - Premium Blogger Themes | Blogger Templates
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...