2014/02/11

Bitcoinって何?


Bitcoin - Open source P2P money

最近Bitcoinなる電子マネーが話題ですが、正直Bitcoinについて全く知識がなかったので、これから調べてみようとしている人向けに簡単にまとめてみました。

不正が行われない仕組みや、取引に関する手続きなど解説すべき点はたくさんあるのですが、今回はそれらの仕組みには触れず、”一体Bitcoinって何なのさ?”という部分に焦点を当ててみたいと思います。


<参考リンク>
 what is bitcoin - YouTube


1.Bitcoinの概略

Bitcoinは特定の組織・機関に依存することがないよう、オープンソースプロトコルに基づくP2Pの仕組みを利用した仮想通貨になっているのが最大の特徴で、中央サーバーなどが存在しません。
これにより、Bitcoinシステムの透明性・公平性・永続性が確保されています。

Bitcoinの主な特徴は、
  • ネットで金銭をやりとりする時に便利な電子マネー
  • 共通の通貨を利用するため、為替レートを気にする必要がない
  • Bitcoinの分散システムに貢献することでBitcoinを入手できる(マイニング)
  • 取引所にて換金も可能
といったことがあげられます。
SNSで世界中とつながれるようになったので、共通の通貨があった方が便利だというのは自然な流れですね。


2.貨幣の歴史

Bitcoinはどのようにしてその価値を持つのか、貨幣の歴史から紐解いてみましょう。
  • 金本位制(世界大戦以前の制度)
    国家が発行する貨幣が”金との交換券”となっているのが特徴
    ・価値の保証=金
    ・発行機関=中央銀行
    ・外貨との交換=(一種の)固定相場制
  • 管理通貨制度(現行制度)
    国家が発行する貨幣の価値は、その通貨への信用により変動するのが特徴
    ・価値の保証=その通貨(国)への信用
    ・発行機関=中央銀行
    ・外貨との交換=変動相場制
  • Bitcoin
    オープンソースの理論に基づくP2Pネットワークを利用した仕組みであり、中央発行管理機関や価値の裏付けは存在しない
    ・価値の保証=Bitcoin自体への信用
    ・発行機関=無し(P2Pネットワーク)
    ・外貨との交換=取引所にて交換可能(変動相場制)

現行の通貨制度はその価値は”通貨への信用”を基に成り立っていましたが、中央組織を持たないBitcoinはその裏付けが存在しません。その代わり、利用する人々がBitcoinへの信用することでBitcoinに価値が生まれ、モノやサービスが購入できたり、取引所という場所で実際の通貨と交換可能になります。
Bitcoinの価値は利用者のニーズによって決まるので、その価値は日々変動します。

円-Bitcoinのチャート(http://bitcoincharts.com/より)


3.Bitcoinは今後メジャーになる?

日本では、2014年3月にBitcoin Cafeが渋谷にオープンするそうです。
少しずつ実店舗での利用が広がってくるのかもしれないですね。

個人的に気になるのが、”円(と円に基づいた価値を持つ電子マネー等)”を使用しない決済は消費税等の対象にならないのではないかということです。
このあたりは今後法制化の議論が進むのでしょうが、日本としてBitcoinを認めるのかどうかが気になるところです。


また、こんなニュースも。
Bitcoinを換金できないことにはまだまだ不便が多いですから、こうした不安があるうちはなかなか手を出しにくいですね。
また、マネーロンダリングなどの犯罪に利用されるケースもあるそうです。


クリアすべき課題はまだまだ多いです。みんなからの信用を失ってその価値を失う可能性もあります。
ですが、Bitcoinはインターネットという国境なき世界に1つの可能性を投げかけてくれた存在であることは間違いないと思います。

今後、Bitcoinがどういう道を歩むことになるのか、注目したいと思います。


 
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