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最近話題なので簡単に・・・
ここ数日の間、Android端末に次々と”Google Play開発者サービス”なるアプリが降ってきています。
一部では、”アンインストールしても勝手にインストールされる!””何だこのアプリは?権限が半端ない!スパイウェアだ!”という声も聞こえますが、そういった類のものではありません(そもそもディベロッパーはGoogleですから・・・)。
このアプリについては、オフィシャルBlog等で紹介されています。
- Google Play services and OAuth Identity Tools - Android Developers Blog
- Google Play services Overview - Android — Google Developers
このアプリ(Google Play開発者サービス=Google Play services)は、Google PlayストアがインストールされたAndroid2.2以降の全端末にまもなく導入され(Google Play services has started to roll out and should arrive on virtually all Android 2.2+ devices with the Google Play Store in the very near future.)、よりよいユーザーエクスペリエンスとセキュリティを保ちつつ、Google API(各種Googleサービス)にアクセスするAndroidアプリにOAuth 2.0認証を利用可能にする(Google Play services make OAuth 2.0 authorization available to Android apps that want to access Google APIs, with a good user experience and security.)アプリです。
OAuth 2.0については、OAuth 2.0でWebサービスの利用方法はどう変わるか(@IT)にて詳しく紹介されていますが、以下の利点があります。
- パスワードをサードパーティのアプリに渡すことなくAPIを利用できる(OAuth1.0)
- どのリソースにアクセス可能かを細かくユーザーに認可させることができる(OAuth1.0)
- 仕様が簡略化され使いやすくなった。(OAuth2.0)
- Webブラウザ上で動作するアプリでも対応できるようになった(OAuth2.0)
- 他のデバイスや多システム連携も多少考慮している(OAuth2.0)
また、たくさんの権限を必要としている理由については、設定→アプリ→Google Play開発者サービスより確認することが出来ます。
このアプリは携帯端末上で下記にアクセスすることがあります。パフォーマンスの向上とメモリ使用量の削減のために、これらの権限の一部はGoogle Play開発者サービスで使用しています。これはGoogleブックマーク同期、Googleアカウントマネージャー、Googleの連絡先の同期、利用ネットワーク、およびGoogleサービスフレームワークと同じプロセスで実行されるためです。
Google Play開発者サービスは無効にすることができます(It is also possible for a user to choose to disable the software.)(Android4.0以降のユーザーだけかな?)が、その場合のデメリットは以下のBlogで紹介されています。
ということで、別に無効にしたりしても良いですが、アンインストールしても自動的に再インストールされるので、あまり意味はありません。
また、自動インストールについては、Google Play 利用規約によると、
5. 自動アップデート
5.1 Google が提供するプロダクトは、随時 Google の各サービスと通信し、バグ修正、パッチ、機能拡張、不足プラグイン、新しいバージョンなど(総称して「アップデート」と呼びます)、プロダクトに適用可能なアップデートの有無を確認する場合があります。ユーザーは、これらのプロダクトをインストールすることにより、アップデートの自動リクエストおよび受信に同意するものとします。
と書かれていますので、Google Playを利用している方は既に同意済みの事項です。
今回このような騒ぎになったのは、”アプリ名とアプリ紹介の翻訳が悪い”の一言に尽きると思います。
もともと騒ぐような内容のアプリでもなく(Google純正ですし)、ググればすぐ出てくる内容なんですけどね・・・