現在ワイヤレス給電というと、docomoリリース端末に見られる”Qi”がメジャーですが、今回NFCを利用した新たな給電システムが発表されました!
- アンテナ1つで送受電できるNFC方式のワイヤレス給電システムソリューションを業界で初めて提供開始ニュースリリース - ルネサス エレクトロニクス ニュースリリース
Qiの最大の弱点は、給電のために端末に専用のコイルを設置しなければならない点です。限られた端末内部のスペースに専用コイルを設置するのはあまりスマートではありません。
また、Qiは充電のために端末を置く場所がシビアであると言う欠点もあります。
そこで、今やほとんどの日本の携帯電話に設置されているFeliCaや今後国際的にも普及が期待されるNFCのコイルを給電にも流用してしまおうというのが今回のシステムです。
今回RENESASから商品化が発表されたのは、NFCマイコン”RF20”・送電IC”R2A45801”・受電IC”R2A45701”です。
また、NFCのサポートのみならず、金融決済等に必要な外付けセキュアエレメントとの通信インタフェースとしてSWPを搭載、SIMカードとの接続が可能です。とあることから、技術的なことは良くわかりませんが、FeliCaとしておサイフケータイとしても使えるのかな?(ここは私の妄想です。違うかもしれません)
そもそも、FeliCa用アンテナを利用したNFC給電については、去年のCEATECで試作機が紹介されています。
→【CEATEC】NECトーキン、NFCのアンテナでデータも電力も送る技術を開発 - Tech-On!
この技術をRENESASが商品化までこぎつけたというわけです。
相互通信により安全性も確保されており、10cm程度の広い給電範囲を実現できるこの仕組みが、来年以降多くの端末で採用されるといいなぁと思います♪