2014/02/08

今のAndroidのダメなところと、今後期待したいこと



私が最初にAndroidと出会ったのはIS01でした。
それから、IS03→Galaxy Nexus(SC-04D)→INFOBAR A02とメインスマホを移行してきました。次回は今年発表されるであろうNexus 5の後継機に移行しようかと思っています。

Androidはこれだけシェアを伸ばしていながらライトユーザーにあまり人気が無いように思います。その理由を考察して、そこから見えてくる”Andriod端末が目指すべき姿”を考えてみたいと思います。


・UI(ホームアプリ・通知領域・電源メニューなど)がバラバラ

auオリジナルモデル”isai”の標準UI

Androidは最大の特徴である自由度の高さから、UI(ホームアプリ等)を簡単に変更することができます。
ホームアプリを入れ替えることもできますし、キャリアやメーカーがそれぞれ独自のホームアプリを搭載しています。
ですが、個人がホームアプリをインストールして弄るならまだしも、初めて電源を入れた直後のUIがメーカーやキャリアによって異なるので、端末を変更する度に未知のUIと格闘しなければいけません。同じAndroidでありながらUIが端末毎に異なるのは、一般の方にとっては辛いところだと思います。

docomoオリジナルのPalette UI

といっても、メーカー独自の機能やUIには固定ファンも多く、それ自体が魅力の1つにもなっており、最も個性が出せることも間違いないのも難しいところ。

ホームアプリだけではなく、ボタン配列もボタン数も異なっていたりしますし、ステータスバーや通知領域も端末毎に異なります。
便利だと判断してメーカーが機能を実装してくれるのは結構なんですが、標準スタイルがあった上での拡張機能だと思うので、メーカーやキャリアカスタムはON/OFF切替できて、素のAndroidとしても利用可能になるのが理想だと思います。


・互換性が低い


これは自由度の高さの裏返しですが、メーカーがシステムに手を加えすぎることで、Playストアで配布されているアプリの中には、”お使いの端末には対応していません”というアプリが存在することがあります。
画面サイズが沢山存在するのは仕方ないですが、システムレベルまで手を加えられた結果、開発者側からすると膨大な数の環境で互換性を検証する必要があり、かなり苦労していると思います。

次項でも触れますが、比較的新しい機種でありながらアップデートが配信されず、OSのバージョンが古いせいで利用できないアプリが存在するのはとても残念です。


・OSのアップデートやBug Fixのリリースが遅い

iOSに比べて最大のデメリットはこれでしょう。
iOSならサポートが続く限りAppleから直接最新のOSが配布され続けますが、Androidは”Googleがリリース→メーカーがカスタム→キャリアサービスの互換性確認”というプロセスを踏む必要があり、OSやBug Fixのリリースが遅くなったり、あるいはリリースされないことすらあります。


これらはシステムレベルでメーカーやキャリアの手が入っているためであって、一部のキャリアサービスとの互換性が無くてもアップデートを受けたいと思っているユーザーの需要に応える仕組みにはなっていません。

特に日本のキャリアを通して販売される端末は”1回アップデートされたらそれで終わり”というケースが多く、1台を長く使えない場合が殆どです。
海外(主にアメリカのキャリア)でリリースされる、Motorola・SONY Xperia・HTC等のモデルであれば、メーカーからアップデートの予定が発表され、比較的タイムリーにアップデートを受けることが出来るんですが、日本のキャリアは見習って欲しいです。



・上記不満を解消するために今後期待したいこと。
1.メーカーはなるべくシステムを弄らず、オリジナル機能もユーザーアプリとして搭載することで、なるべく素のAndroidに近い状態にして欲しい
メーカーが独自色を出すために一定程度カスタムを施すのはいいと思います。Xperia UIやHTC Senseが好きというファンの方もいらっしゃいます。
アップデート保証プログラムに加入しているメーカーはリリースから18ヶ月間スペックの許す限り速やかなアップデートが約束されていますので、メーカーカスタムを理由にアップデートが中止されることはまずありません。

ですが、サムスン、「Android」独自仕様の縮小をグーグルと合意か(CNET Japan)にもある通り、Googleも過度のカスタムは望んでいませんし、そのせいでアップデートに時間がかかることをユーザーは望んでいません。
互換性のため特定のアプリが使えないということもありますし、ユーザーが不要と感じるアプリは削除・Playストアから再インストール可能にして、内蔵ストレージを圧迫しないようにして欲しいです。

UIについても、全ての端末にAndroid標準のUIを搭載し、ユーザーがUIを選んで利用できることが1番好ましいと思います。

2.コラボモデルを除き、キャリアはシステム部分に干渉しないで欲しい
日本のキャリア端末で残念なのは、システムレベルでのキャリアカスタムであり、これらが海外の同一モデルがアップデートを受けているのに日本モデルは旧OSのままになっている原因になっています。
日本のキャリアがリリースする端末は、”Android OSを搭載したキャリアサービス専用端末”に成り下がっていて、その点においてフィーチャーフォンと何ら変わりありません。
キャリアカスタムは全てユーザーアプリレベルで用意されて、対応周波数帯・一部ハード(FeliCa等)の違いはあるにせよ、全てアンインストールすれば海外モデルと同じ端末になるべきなのではないでしょうか。

メーカーからのアップデート配信にキャリアが干渉することなく、キャリアは専用アプリの互換性情報の発信(例えば、”アップデートが配信されていますが、アップデート後にxxxアプリが利用できなくなります。利用中の方はアップデートを控えていただき、xxxアプリの対応アップデートをお待ち下さい”みたいな)及び互換アップデート配信に徹するべきだと思います。
キャリアサービスが魅力的であれば、システムに突っ込まなくてもユーザーは増えます。


まとまりがなく長いだけの文章になってしまいましたが、MotorolaやXperiaの専用アプリの一部はPlayストアで配信されるようになってきましたし、いつかこうなって欲しいなぁと思います。


 
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